スタッフ日誌

前田牧場では能登半島の仔牛が美味しそうにミルクを飲んですくすくと育っています

2024年元旦に起こった、石川県能登半島地震。
当時、前田牧場がある栃木県大田原市でも携帯電話の緊急地震速報が鳴り響き、体が凍り付くのを感じました。
大田原市は震度3程度でそれほど大きな揺れは感じませんでしたが、どこかで大きな地震が起きている!と、すぐにテレビや携帯で確認し、新年早々の大きな災害に胸が締め付けられそうな気持になりました。

能登半島地震の牛舎被害


この地震で多くの家屋が倒壊しました。また、能登牛が有名な石川県ですが、被害を受けた牛舎も多く、泣く泣く牛さんを手放す農家さんもおられるようです。
それでも懸命に農家さんたちは牛さんたちを育て立ち上がろうとしています。それに応えるように牛さんたちも必死に生きようとします。そして新しい命は誕生します。しかし、生まれた仔牛を育てる牛舎がない…悲痛な叫びを能登半島の家畜商さん(家畜の売買を仕事にしている方、別名馬喰【ばくろう】さん)から前田牧場に連絡が入りました。

前田牧場の仔牛の育成


前田牧場では、仔牛の為の牛舎があります。生後1ヶ月くらいの赤ちゃん牛さんを「栃木県北家畜商商業協同組合 西那須野家畜市場」から仕入れています。
仕入れた赤ちゃん牛さんは、仔牛牛舎で我が子を育てるようにように愛情たっぷり育てています。成長に合わせてミルクの与え方を変えたり、体の弱い子にはお洋服を着させてあげて温かくしたり、病気になったら投薬など治療を行います。一頭一頭健康管理をし、元気に育つように仔牛担当のスタッフが大切にお世話しています。

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前田牧場ができること

地震の被害により苦しんでいる畜産農家さん、酪農家さんや牛さんたちの為に出来ることをしたいと、牛舎が倒壊し、入る場所がない交雑種の赤ちゃん牛さんたちを引き取ることにしました。

2024年3月から能登から前田牧場に赤ちゃん牛さんがやってくるようになり、今でもときどき入ってきます。
今日もつい先ほどいらっしゃいました。
仔牛牛舎で地元の子牛ちゃんたちと一緒に元気いっぱいミルクを飲み、すくすくと育っています。
人柄と言うか牛柄(模様の事ではありません)とでも言うのでしょうか。能登半島からやってきた仔牛ちゃんたちは人なつっこい子が多いようで、「ミルク頂戴」と言わんばかりに近寄ってきます。

カメラ目線でパシャ
お顔に何か付いていますよ

まだ出荷された能登半島の牛さんはいませんが、よく食べ良く寝て育ち、美味しく巣立ってくれる日を楽しみにしています。

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