牛の食べているもの
牛は草を食べる草食動物です。稲わら、牧草、WCS、配合飼料を食べています。
稲わら
お米を取った後のわらです。栄養価や消化率はとても低いが、繊維が多く牛の消化器官を体の健康維持のために必要となります。栄養価が高い配合飼料だけだと体に負担がかかりすぎるので、バランスをとります。納豆菌が含まれており健康や肉質に良い影響を与えると言われています。
牧草
イネ科(イタリアンライグラス)
繊維質が多く牛の胃の運動を活発にする作用があります。主に仔牛が食べます。
WCS
ホールクロップサイレージの略で、稲発酵粗飼料のことです。
稲の米粒が完熟する前に穂と茎葉を同時に刈り取り、ビニールで包み空気に触れなうように密封し発酵したものです。8月末くらいになると筒状の白い大きな塊が田んぼにみられます。(黒や白黒のものもあります。)
稲の収穫時期が限られている為、長期間安全に貯蔵するために乳酸菌のはたらきが欠かせません。品質管理が大切です。
おいしいのか良く食べます。
お米を作る農家さんが減ってきているので、飼料用の稲作りに国からに補助金がでます。事前に使ってもらえる農家さんとの契約など、条件があります。
米部分が少ない飼料用の品種も改良されています。
配合飼料
トウモロコシ、麦、大豆かす、ビタミンなどがバランスよく混ざっているもので、ペレットや粉状のものがあります。
複数の種類の餌をどう与えるのか?
小さい頃は配合飼料は栄養価が高いので少な目に、牧草は多めに与えてコントロールします。
大人になると、牛が自分に必要な物を必要な量だけ選んで食べる。
※仔牛はミルクをバケツみたいのに入っているのを自分で飲みます。
餌はいつ与えるの?
朝晩2回
草の飼料は食べにくいので、ほぐしてあげます。ほぐさないと食べない牛もいます。
配合飼料は自動で飼槽に入る。飼料タンク(大きな逆円錐型の物体)に保管されていて、パイプが繋がって牛床内に供給する仕組みになっています。