スタッフ日誌

ミルクタクシーでらくらく哺乳

栃木県大田原市の前田牧場。山からの風は冷たいけれど、那須連山の美しい雪化粧の姿を一望できます。雄大な景色を毎日見られるなんて最高の贅沢です。

そんな冷たい風の中、私は仔牛ちゃんのお家へお邪魔させていただきました。
大人の牛さんの牛舎には屋根しかありませんが、繊細な仔牛さんのお家はビニールハウスの中でした。病気にかからないよう、元気に育つように仔牛担当のスタッフが大切にお世話します。

仔牛ちゃんのお家

さて、今回見学させていただいたのは「ミルクタクシー」をこの目で確認したかったからです。

「ミルクタクシー」とは?


もともと仔牛にミルクをあげるのに仔牛用の粉ミルクをお湯で溶かし撹拌し作っていました。
温度が下がってしまうため、事前の作り置きはできず、哺乳の直前に作っていました。大量のミルクを哺乳用のバケツに一つずつ分配するのも一苦労。
で・し・た・が!
ミルクタクシーを導入することで、手作業だと煩雑な哺乳作業である、撹拌、低温殺菌、ミルクの吐出がこれ一台で行えます。ミルクの濃度も温度もいつも一定に作ることができます。毎回の洗浄にも時間がかかっていましたが、自動洗浄機能でお掃除も簡単で衛生的です。
現在は定置式として使用し、バケツをカートで運び哺乳をしていますが、将来的には移動式として使用する予定だそうです。電動ドライブ付きで楽に移動ができます。

撹拌中
自動で一定の量が出ます

そして、哺乳タイム

ミルクを仔牛ちゃんたちに運びます。まずは一番小さい子から。まだ生後1ヶ月なので乳首の付いたバケツでお母さん牛からお乳を飲むようにちゅっちゅと飲みます。その愛くるしい姿はたまらなくかわいいです。

哺乳瓶のバケツバージョン
必死で飲む姿がかわいらしい


お次は離乳食の始まった生後2ヶ月の仔牛ちゃん。まだ、バケツから上手に飲むことに慣れてないのでスタッフが手を使ってミルクが飲めるようにしてあげます。その姿はまるで、お母さんのようです。

仔牛ちゃんに声をかけながら上手に飲めるように補助してあげます


残ったミルクは、離乳した仔牛たちにおやつとしてあげると、我よ我よと勢いよくバケツに頭を突っ込みがぶがぶ飲んでいます。バケツにありつけない仔牛は隣の仔牛の口の周りのミルクを舐め回してまでもミルクを欲しがります。美味しいんですねミルク。

今回ミルクタクシーの見学ではありましたが、仔牛の頃から大切に育てていることが美味しいお肉に繋がっているのだと実感しました。体の弱い子にはお洋服を着させてあげて温かくしたり、我が子を育てるように一頭一頭健康管理をしています。
仔牛のお世話をしている担当のスタッフが「保育園と一緒。」と言って微笑んでいたのが印象的でした。

健康なお肉を皆様にお届けできるように、前田牧場では仔牛の頃から大切に育ています。ミルクタクシーで安定したミルクと作業の効率化で仔牛もスタッフもますます元気に頑張っていきます!

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